その6

日時 2017.8.12(土)~8.13(日)
    10:00~17:00(最終日は16時まで)
場所 アステールプラザ1階市民ギャラリー

案内をいただいた福永弥生先生も祖父母が入市被爆されており被爆三世だ。

13日(日)のギャラリートークに愛車(人力2輪車)で駆け付けた。
制作者本人が描いた場面の説明や制作を終えての感想を語っていた。

「次世代と描く原爆の絵」は原爆被害の実相を後世に伝えていこうと、広島平和資料館が平成16年度から取組んでいるプロジェクトだ。

広島市立基町高等学校創造表現コースの生徒たちは証言者から被爆体験を聴き、想像を絶するような光景をどう表現するか、悩みながらも自ら資料を集め、証言者と何度も打ち合わせをし、約1年かけてこの「原爆の絵」を描き上げる。

この「原爆の絵」は平和資料館に寄贈され、今後、証言者が修学旅行生などに被爆体験を話す時に当時の状況をより理解してもらうために使われる。

筆者は思う。写真は現場でレンズ゜を通して撮った「記録」であり、 絵は人が身体を動かして作った「記憶」であると。

それゆえ、被爆者自身が描いた絵が一番胸を打つ。今回は被爆者の証言を聞き、生徒たちも筆を動かし世代を超えて追体験する。

そして「二度と戦争をしてはならない」という思いを共有することになる。これはとても大事なことだと思う。

この活動はNHK総合「ふたりのキャンバス」としてドラマ化され、8月1日(火)と8月5日(土)に放映されている。筆者はもちろんDVDに収録した。

基町高校での「原爆の絵」制作の取り組みは今年で10年目を迎える。これまでに制作した絵は119点となり、今回は生徒たちが立ち上げた実行委員会で実施された。