「三位一体像」は紫福の市地区にある。合掌するのではなく、胸の前で手を交差している像である。しかしその肩の辺りから顔らしきものが二面覗いている。合わせて顔が三つあり、手は二本の仏像など、寡聞にして私はこの紫福地区でしか見たことがない。

この像はキリシタンたちがキリスト教の奥義、「三位一体」を表現したと伝えられる。三位一体とは「父と子と精霊」が一体であるという教義を表していると聞くが、難解で今もって分からない。。


民家の軒先を通って行くので出来たら、一言断わってから進んで欲しい。入口付近には近くの農家が作られた「百円市」ものぞいて欲しい。安いし、新鮮なので絶対のお買い得。ただし無くなっていたらゴメンなさい。

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10月のおすすめ     (紫福地区)

今は萩市の旧福栄村紫福は私が生まれ育ったところ。「しぶき」と読ませる。1950年には約3,200人いたが現在は約950人。私も引き算している一人だ。

紫福はある時期全村キリシタンだったと言われている。これは史実だろう。今から約460年前、フランシスコ・ザビエルが日本について山口で布教を始める。6年後には信徒は2千人に増えた。しかし布教を容認した大内氏が滅亡した後この地を治めた毛利氏はキリスト教に対し厳しい政策をとったのである。信徒たちは難を逃れるため、現在の仁保地区から全村キリシタンと言われていた現在の萩市紫福に逃れた。以来、信徒たちは至福の時を待ちながら暮らしていた。その「至福」が転じて「紫福」になったという説がある。
伝承なので古文書など史実を示すものは何もない。長崎や天草の「潜伏キリシタン」とは違う。