文化庁「文化芸術活動の継続支援」補助金を活用して画集を作ることとしました

以前から"いつかは画集"と思っていました。今回、日本美術家連盟からの連絡があり、一念発起して画集発行にいどむこととしました。

具体的作業

 2020/6/1  いつかは「画集」の思いがあったので生家のアトリエへ整理に出かけた。
    2012までの約200枚がありました。
 2020/8/8  盆前の墓掃除兼アトリエでの写真撮影
  蛍光灯の光が入り失敗
2020/8/下旬
 まず体裁を考えた。一応表紙、中ページを数枚WORDで作った。
案1 「A4タテ」絵も文字も多く入るがなんとなく資料風だ。
案2 「A4ヨコ」絵も文字も多く入るが保管に不向き。
案3 「B5タテ」縦構図の絵は良いが横構図の絵には窮屈
案4 「B5ヨコ」一番画集らしいのでこれを採用。
2020/9/上旬  何を伝えるかを考えた。
@ただ絵をならべるとベテラン画家の画集となり、処女作らしくない。
A丁度「自分史」を書いている最中だ。「もう一人の自分史」とし、年代を追って絵がどういう意図を持って変化したかを伝えたいので副題で「もう一人の自分史」とした。
5年ごとにテーマを変えたのでこの構成を採用した。
早速執筆にとりかかる。
 2020/9/14  元陽展の画集を作っておられるスタジオ90さんへ助言をの求めた。
1.印刷解像度は300以上
2.コストを下げるにはタテ型、用紙は斤量を下げる、表紙のPPや見返しはしない、ヨコの場合は8ページの倍数、
3.弊社ではネット発注の業者は使わない。品質にムラがあるから。
 2020/9/15  掲載する絵の選定
漁村シリーズ4枚、Hitechnologyシリーズ4枚、Emargyncyシリーズ4枚、ITシリーズ5枚、
ナベツルシリーズ4枚、非戦シリーズ4枚、原爆遺跡シリーズ4枚、カンナシリーズ4枚、
ふるさとシリーズ4枚、ITシリーズ4枚、その他小品30枚をめどとする。
デジカメで保存しているのは2008年からでそれ以前は再撮影を要する。

ここで問題が発生した。
いままで保存していた画像のピクセル数の少なさに直面した。専門家に聞いたところ
印刷には@300dpi以上の画像でないと鮮明に表示されない Aファイル形式はCMYK型のjpg形式とのこと。どちらも満たしていない。
例えば横12cm×縦10センチで印刷しようとすると
 (印刷面の大きさ)12cm÷(センチをインチに換算)2.54×(dpi)350=1,654ピクセル
 (印刷面の大きさ)10cm÷(センチをインチに換算)2.54×(dpi)350=1,3784ピクセル

私はWeb用(700ピクセル)に撮って取っていたためこれは使えない。再撮影が必要となった。レタッチソフト「Paint graphic 4」にはCMYK出力はない。

さらに印刷用にするためには「photshop」や「illustrator」のソフトが必要になるが、高額だし、次にいつ必要になるか分からないためこちらの購入は断念した。

すがる思いでスタジオ90さんへ元陽展の作品だけファイルをいただけるようお願いした。
 2020/9/16  スタジオ90さんから2008〜2019分のデータをいただけた。半分くらいはカバーできる。
と同時に 撮影のポイントも教えていただいた。
・均等な光をつくれるか?
・カメラのプロファイルは設定できるか?
・グレーチャートは使用できるか?
・カラーバランスやグレーバランスの補正ができるか?
・CMYKでのプロファイル指定や補完レタッチができるか?
とても難しく専用スタジオとPhotoShopが無ければできません。ムリは承知で挑みます。
 2020/9/26  生家のアトリエで撮影 180km離れている。1泊することとした。
作品をおく位置の設定→光が直接当たってもダメ、間接光も一部に入るのでダメ。。室内灯はトップライトでダメ、結局置いたところはカメラ(3脚使用)から3メートル離し、外光をすべてシャットアウトつまり暗室状態。ピント合わせは蛍光灯を点けて、シャッター時は消す。妻が手伝ってくれた。この日約20枚撮影。
翌日残りの30枚を撮影。
 2020/9/29〜  文章の作成と絵の作成
写真は暗室で撮っているので、トーンカーブで調整(復元)を試みるも難しい。明度を上げると色が変わる。おまけにピンボケもある。でももう撮り直しの時間はない。結局使いたい絵でなく、使える絵となった。
   ←原画    修正後→         
 2020/10/1  タイトルの副題としては「もう一人の自分史」とすることにした。生れた時から今日まで絵にどのように関わって生きたかを縦軸にその時の絵を横軸に編集することとした。
 1.ふるさとの思い出…小学校から高校まで絵に関して
 2.電電公社時代のよき先輩
 3.よき師との出会い(西村清暁先生、山田鐵郎先生、谷口勝司先生)
 4.公募展出展 漁村シリーズからHighTecologyシリーズへなぜ転向したか。
  ここを一番書きたかった。(見たことから感じたことへ)
  あとは時系列的に並べる

 この時点であと1か月で完了しなくてはならないので並行して印刷業者の選定もしなくてはならない。
 2020/10/10 私が原稿を書き、妻に校正を頼んだ。ひとりで見ると誤字脱字がきづかない。
ひと方できたので出来上がり状態の確認のためKINKO'Sでカラープリントをしてみる。
→絵の色合いが気になる。再度原画の色調の修正
 両面印刷の位置修正
 ページ校正の見直し
 2020/10/12  60ページ仕立てに変更し今度は カンプリ でカラープリント。裏表紙も追加
 
製本は自分でした。  ほぼイメージができた。 
 2020/10/13 印刷業者の選定
  専門業者に頼むと納品まで時間がない。結局、多少品質のイメージのずれがあろうと納期優先でネット印刷することとした。
 印刷専用ソフトを持ち合わせていないので「pdf」で入稿できるところが決め手となり「広島の印刷屋さん」に依頼することとした。
 
仕上B5無線綴じ冊子印刷(横型) 66P フルカラー 100部※ゆったり 表紙・裏表紙→コート135 中面(本文)→コート110 で金額 112,000円(税別)
 2020/10/15  近くの銀行から支払い
 2020/10/25  納品受け